千葉県印西市に「吉高の大桜」と呼ばれる樹齢300年を超えるヤマザクラの巨木があり、印西市の天然記念物に指定されています。毎年4月上旬にピンク色の可愛らしい花を咲かせますが、開花と同時に葉も伸びてくるためにすぐに葉桜となって花が葉に隠れてしまいます。そのため、見頃が2・3日しか無いという幻の桜でもあります。私の自宅から吉高の大桜までは車で1時間ちょっとの場所にあるので訪問自体は容易なのですが、4月上旬の仕事の忙しい時期に見頃の数日間が私の仕事の休みと重なり、かつ天気が晴れるというのは簡単な条件ではありません。そんなわけで、この写真は10年以上に渡り狙い続けてやっと撮れた1枚だったりします。
惜しむらくは、2019年に襲来した台風15号の影響で、枝の一部が欠損してしまいました。仕方がないこととはいえ、お椀を伏せたような美しい樹形が観られなくなってしまったのは、とても残念な事であります。
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