「小湊鐵道」は千葉県市原市の五井駅から夷隅郡大多喜町の上総中野駅までを結ぶ全長39.1kmのローカル線です。上の写真は途中にある上総久保駅の晩秋の一コマです。この駅には大きな銀杏の樹があって、毎年11月下旬になると見事に黄葉します。
この日は「濃霧の出た快晴」という素晴らしい気象条件に恵まれ、絶好の撮影日和となりました。霧が晴れるとともに差してきた朝日が黄葉した大銀杏を照らし始めると、そこに都合よく汽車がやって来ました。汽車が駅を出発し、少しだけ前に進んだところでケーブルレーリーズをパチリ。秋のローカル線らしい長閑な風景を撮ることが出来ました。
小湊鐵道は東京からのアクセスが良く、雑誌やテレビなどでもよく取り上げられるので、最近はカメラマンが大勢押しかけるようになりました。この日も駅周辺には20人以上のカメラマンがいたでしょうか。カメラマン達が写らないような構図を如何に考えるか、悩まされることが多くなりました。