1951年3月。植物学者である大賀一郎博士が地元の中学校の生徒達と共に遺跡発掘調査を行っていたとき、女子生徒らによって千葉市検見川の地下約6mの泥炭層から3粒の蓮の実が発掘されました。大賀博士が発掘された3粒の蓮の実の発芽を試みたところ1粒が発芽に成功し、翌年には桃色の大輪を咲かせました。また、それらの年代を明確にするため、蓮の実と蓮の実の上方層で発掘された丸木舟の一部をシカゴ大学原子核研究所へ送り、年代分析と鑑定を依頼したところ2000年以上前のものであると推定されました。このニュースは国内外に報道され、米国ライフ誌に「世界最古の花・生命の復活」として掲載され、この蓮は博士の姓を採って「大賀蓮」と命名されました。現在「検見川の大賀蓮」は、友好親善と平和のシンボルとして、世界各国へ根分けされています。
写真の大賀蓮は千葉公園内の蓮池で撮影しました。構図にひねりも何もなく、ただただ美しい蓮の花を美しく見えるように撮りました。ここの大賀蓮は毎年6月中旬から7月上旬にかけて大輪の花を沢山咲かせます。