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美人林 残雪と芽吹き


「美人林」は新潟県十日町市松之山にあるブナ林です。 この林は昭和の初期に木炭製造のため全てが伐採されて一度裸山となりました。 その後、ブナが一斉に生え育ったためにブナの樹齢が皆同じということで幹の太さの均整のとれた美しい林となり、そこから美人の立ち姿に擬えてこの名前が付いたそうです。

 雪解けの季節になると、ブナの根元には「根開け」と呼ばれる穴が開きます。 霧が出ると現像的な雰囲気になるので、あえて夜半から小雨が降り続く日を選んで訪問しました。 果たして現地に着くと、期待通りの霧が立ちこめていたので安堵したのを覚えています。ここでの撮影が撃沈すると、小雨の中では棚田の撮影もダメダメなので、撮れ高「0」で帰宅することになってしまいます。

 芽吹きの緑をアクセントにして、ハイキー気味に露出を設定し、幹と根開けのバランスをとりながら撮影しました。根開けの形が崩れかけていますが、個人的にはこのくらい溶けていた方が良い感じかな、と勝手に思っています。

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