• Tatsuo Muto

ぶるぶる

最終更新: 1月4日



 この写真は、10年以上前に銀塩カメラからデジタル一眼レフに買い替えたときに撮ったものです。フィルムだと、撮影した写真は現像しないと出来栄えを確認できません。なので、沢山撮るとそれだけコストもかかるので、銀塩カメラでの撮影に際しては、いつも撮りたい気持ちを抑えながら枚数を限定してシャッターを押してきました。ところが、デジタルだと失敗したらファイルを削除すれば良いだけなので、現像コストを考えずに1日に何百・何千枚と撮影することができます。当時は「1枚1枚を大切に撮らないと撮影技術が落ちる」なんて言われたりもしましたが「現像コストを無視して撮りまくれる」というのはかなり画期的

なことで、デジタルに移行することによって今までやりたくても経済的な理由でできなかった事に挑戦できるようになりました。そして、それは私の撮影技術を短期間で著しく向上させる事につながりました。1年間で数万枚というペースで撮影をしていれば、誰でも短期間でそれなりのスキルを身に着けられるようになりますよね。銀塩時代に10年かけて取得した技術を、デジタルだと1・2年で取得できる感じです。これはとんでもない技術革新です。

 この写真はそんな「コスト度外視で実験」した結果撮ることができた1枚です。自宅の庭で我が家の愛犬に水を掛け、ブルブルっとしたところをすかさず連写という作業を繰り返しました。あれこれと試行錯誤し、カメラの設定を変えながらの撮影だったので、当時はこの1枚を得るために百枚以上撮影したと思います。現像コストの問題で銀塩時代には絶対にできない撮影方法です。

 ちなみにこの写真は、私が初めて雑誌のフォトコンテストに応募して入選した作品でもあります。飼い主の酔狂に最後まで付き合ってくれた今は亡き愛犬パトラッシュに対する感謝の気持ちもあって、思い入れのある1枚です。

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