「嫗仙(おうせん)の滝」は群馬県吾妻郡草津町にあります。「嫗」は「老婆」という意味なので「嫗仙の滝」は「老婆の仙人の滝」ということになりますね。この滝の特徴は、老婆に例えられるその妖絶さにあります。岩が赤茶色なのは鉄の錆で、流れる水に鉄分が含まれていてそれが岩肌に付着して錆て赤くなったそうです。また滝の形も独特で、岩がうねっているため流れる水が糸を引くように岩肌を滑り落ち、それが老婆の白髪に見えます。そしてさらに印象的なのが滝の中央部に開いた2つの穴。これがより一層と妖絶さを醸し出しています。
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