• Tatsuo Muto

軍艦島

最終更新: 2月23日



 長崎港から船に乗って30分ほど行ったところに「端島(はしま)」という名の小島があります。その島は周囲を埋め立てて塀で囲み、その中に鉄筋コンクリートの建物が林立しているのですが、その様が軍艦のように見えることから通称「軍艦島」と呼ばれています。1870年から炭鉱開発が始まり、小さな島を埋め立てて炭坑町を作り、このような姿になりました。日本の近代化を支える炭鉱の町として、最盛期にはこの狭い島に5千人以上が住んでいたというから驚きです。一見すると牢獄みたいですが、住民の生活水準はそれなりに高かったそうで、慢性的に水不足ではあったのですが各世帯には当時としては珍しかったテレビが配給されていました。また、ここに建っている鉄筋コンクリートのマンションは日本で最初に建てられたものだそうです。つまり軍艦島は、当時のハイテク島だったわけです。ところが、エネルギー革命による主要エネルギーの石炭から石油への移行により1960年代以降は徐々に衰退し、1974年に閉山して以後無人島となり廃墟と化しました。2015年にユネスコの世界文化遺産に登録されましたが、現在は崩落の危険があるため一般人の上陸は原則として禁止されています。ただ、一部については上陸が許可されており、「軍艦島上陸ツアー」が行われています。

 なお、Google Mapsのストリートビューを用いると軍艦島の内部様子を簡単に見ることができます。一般人が立ち入れない場所も見ることができますので、興味のある方は是非ご覧になってみて下さい。

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