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  • 執筆者の写真Tatsuo Muto

盤洲干潟



 久津間海岸は千葉県木更津市にあります。木更津の海は「盤州(ばんす)干潟」と呼ばれる広大な干潟に占められていて、とくに久津間海岸は春から夏にかけては潮干狩り場となり、多くの人出で賑わいます。そんな土地柄なので密猟者を見張るための監視塔が海中に立っていて、陸地から監視塔に電気を送るための電柱が海中に立ち並んでいます。

 この写真は、快晴の冬の夕方に訪問して撮りました。この日は無風だったため干潟の海面が鏡のようになり、電柱が見事なシンメトリーとなってくれました。右に霊峰富士のシルエットを配し、シンメトリー構図のバランスをとりながらシャッターを切りました。富士山を構図に入れるために海中に足を踏み入れて撮影したため、足元がぐちょぐちょになってしまったのは内緒です。

 木更津の干潟の海中電柱は、その独特な景観がSNS等を通じて世に拡散され「インスタ映え」する撮影スポットとして人気を集めてきました。元々はアクアラインの南側に位置する金田海岸・久津間海岸・江川海岸の3か所と北側の牛込海岸の計4か所に電柱と監視塔が立っていたのですが、現在は監視塔が使われなくなったこともあり、電柱や監視塔の老朽化のため、その中の幾つかはすでに撤去されています。金田海岸の電柱は既に6年ほど前に撤去されていますが、2019年秋の台風の影響で江川海岸の電柱が損傷し、安全確保のために撤去されてしまいました。牛込海岸はロケーション的にイマイチな場所に立っているので、今となってはフォトジェニックな被写体は久津間海岸1か所のみとなっています。ただ、この久津間海岸の電柱も老朽化を理由にいつ撤去されるかわからない状態です。この木更津を代表する美しい風景はいつまでも残り続けてほしいと願っております。

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