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蒲生の棚田 晩秋の朝焼け
「蒲生(かもう)の棚田」は新潟県十日町市にあります。この日は、数日前に雪が積もったとの情報を聞きつけて現地入り。果たして夜明けの時間を迎えると良い感じに雲が焼けて水張田を朱く染めてくれました。棚田と木々のバランスを考慮しながら構図を練り、斯様な美しい風景に出会えたことに感謝しながらケーブルレリーズをパチリ。霧が少なかったのが残念ですが、雪国の里山の秋らしい1枚を撮ることができました。 蒲生の棚田はかつては有名な棚田撮影地でしたが、最近は休耕田が目立ち、すっかり寂れてしまいました。後継者問題もあって棚田の維持管理が厳しいらしいですが、この美しい日本の原風景はこれからも残り続けてほしいと切に願っています。


蒲生の棚田 秋彩
「蒲生(かもう)の棚田」は新潟県十日町市にあります。 ここはかつては全国的に有名な棚田の人気撮影地で、GWには日本各地から多くのカメラマンが来訪し、未明から三脚が所狭しと並んでいました。ただ、今はシンボルツリーだった杉の木が枯れて切り倒されてしまったり、後継者不足の影響で休耕田が目立つようになたっため、かつてのような三脚の行列はなくなりました。この日も紅葉絶好調の祭日にもかかわらず、この場所にいたカメラマンは私一人でした。 夜が明けて、朝日が棚田に注ぎ込むと、山間部から霧が沸き上がってきました。沸き立つ霧と棚田とのバランスを取りながら構図を決めてケーブルレリーズをパチリ。朝の短い時間でしたが、普段は地味な里山が美しい輝きを放ちました。 実は、今回撮影したのは蒲生の棚田全体の1/5くらいです。休耕田が目立つため、望遠レンズで一部を切り取りました。後継者問題もあって棚田の維持管理が厳しいらしいですが、この美しい日本の原風景は、これからもずっと残り続けてほしいと切に願っています。


山古志 晩秋の一本杉
山古志(やまこし)村は、新潟県長岡市の南東部に位置していた地域です。2005年に長岡市に編入合併されました。ここは古くから養鯉が盛んで、山間部を開拓して切り開いた棚田群が点在しています。また、湧き水の温度が低いため、水温を上昇させるための「棚池」と呼ばれる溜め池が棚田に併設されており、他の地域の棚田とはまた違った独特の景観を目にすることができます。 この写真は「山古志の一本杉」と呼ばれる有名な棚田棚池群で撮りました。ここはその景観の素晴らしさから山古志を代表とする景勝地となっており、年間を通じて多くのカメラマンが訪問します。私が訪問した時は数日前にまとまった雪が降ったため、積雪がまだ至る所に残っていました。夜が明けて背後の山に朝陽が当たったタイミングでケーブルレリーズをパチリ。地味ではありますが、雪国らしい素晴らしい風景を切り取ることができました。


天池
「秋山郷(あきやまごう)」は、新潟県中魚沼郡津南町と長野県下水内郡栄村とにまたがる中津川沿いの地域の名称です。ここにたどり着くのは容易ではなく、日本の秘境100選の1つに数えられているくらいなので、付近には道の駅は勿論、コンビニもありません。集落から少し離れると、スマホの電波も途切れてしまいます。 この写真の池は「天池」といいます。道路沿いにある池なのでアクセスは容易ですが、そもそも秋山郷自体に観光客が少ないため、いつ訪問してもひっそりとしています。地味な池ではありますが、ここには駐車場が完備されており、道路が狭く、駐車する場所に難儀する秋山郷においては、ゆったりと寛げる貴重な景勝地の一つであります。


中津川渓谷の錦秋
「秋山郷(あきやまごう)」は、新潟県中魚沼郡津南町と長野県下水内郡栄村とにまたがる中津川沿いの地域の名称です。ここにたどり着くのは容易ではなく、日本の秘境100選の1つに数えられているくらいなので、付近には道の駅は勿論、コンビニもありません。集落から少し離れると、スマホの電波も途切れてしまいます。 この写真は、紅葉の最盛期を迎えた時期に秋山郷最奥部の切明(きりあけ)地区で撮りました。橋の上から撮っているのですが、切明温泉の施設が右手にあるので構図的には限られてしまいます。それでも美しい渓谷の錦秋風景を切り取ることができて満足しています。なお、この写真を見て「色載せ過ぎ」と思われたかもしれませんが、逆です。彩度を10%ほど落としています。この日の秋山郷の紅葉は、それくらい素晴らしかったです。


極上の抹茶シナモンロール
「秋田駒ヶ岳」は、秋田県仙北市と岩手県岩手郡雫石町に跨る活火山で、南西側と北東側に異なる火口を持つ標高1,637mの複合火山です。この日は紅葉絶好調という情報を聞きつけ、千葉から車で8時間駆けて現地入りしました.私が訪問したときは紅葉自体は絶好調でしたが、山頂付近は厚い雲に覆われていて、しかも風速10m前後の強風が吹き付ける悪コンディションでした。ただ、ここまで来た以上は簡単には引き下がれません。雲が切れるのを期待しながら山頂方面を目指しました。果たして撮影スポットに到着すると、風が強かったことが幸いして雲がどんどん流れていくので、しばらこの場所で待機をして雲が切れたタイミングを計ってケーブルレリーズを押しました。風景写真においては「失敗と成功は紙一重」でありますが、雲間から現れた抹茶シナモンロールのような火口を見て「良い方向に転んで良かった」と、つくづく思いながら帰路につきました。


木戸池の黄葉
「木戸池」は志賀高原に点在する池の一つです。とくに秋の池畔は白樺が色鮮やかに黄葉するため、幹線道路沿いにあってアクセスが容易であることから、志賀高原を代表する人気の観光スポットとなっています。 この日は木戸池の白樺の黄葉が見頃を迎えたとの情報を聞きつけ現地入り。未明から雲が多く、朝陽が差してくるか微妙な状況でしたが、果たして夜明けを迎えると良い感じに朝陽が差してきて、白樺の黄葉が美しく輝きました。この日はやや毛嵐が少なかったことと、この写真を撮る直前に池のカモ君が飛び跳ねて水面を揺らしてしまったのが残念ですが、それでも良い雰囲気の1枚を撮ることが出来たので満足しています。


谷川岳 一の倉沢の紅葉
「谷川岳」は群馬県と新潟県の県境にあり、日本百名山の一つに数えられています。標高は1977mということで、そんなに高い山では無いのですが、険しい岩場での滑落事故が相次ぎ、今までに800名以上の死者が出ているそうです。とくに「一の倉沢」は「一番の岩壁」という意味から名付けられ...


上高地 穂高連峰と梓川
上高地は長野県松本市にある観光地で、中部山岳国立公園の一部です。標高は約1,500mで、ここは有名観光地であるとともに、穂高連峰や槍ヶ岳への登山基地ともなっています。 穂高連峰が冠雪したと聞きつけ、夜半に車を飛ばして現地入り。果たして河童橋付近の展望スポットから穂高連峰を...


瑞牆山 落葉松の黄葉
「瑞牆山(みずがきやま)」は山梨県北杜市にある標高2,230mの山です。 花崗岩で出来た奇岩が林立する独特な景観が特徴で、日本百名山のひとつに数えられています。 11月に入り、麓のカラマツ林が黄葉したとの情報を耳にしたので夜半に現地入り。この日は雲一つない快晴に恵まれまし...


奥入瀬渓流 石ヶ戸の錦秋
「奥入瀬渓流(おいらせけいりゅう)」は青森県十和田市の十和田湖東岸から焼山までの約14kmにわたる奥入瀬川の渓流で、十和田八幡平国立公園に属しています。国指定の特別名勝及び天然記念物に指定されており、十和田湖から流出する唯一の河川です。十和田湖への魚の遡上を阻止してきた銚子...


曽原湖 三つ島と丸島
曽原湖は福島県北塩原村にある湖で、磐梯朝日国立公園に属しています。1888年の磐梯山の噴火によって堰き止められて出来た湖で、湖に小島が点在しているためフォトジェニックな被写体として人気があります。 私が訪問した時は丁度紅葉の最盛期でした。曽原湖を象徴する三つ島を中央に配し...


小田代ヶ原 貴婦人と草紅葉
「小田代ヶ原」は、栃木県日光市の日光国立公園内にある湿地で、大雨が降ると通称「小田代湖」と呼ばれる湖が出現します。ただ、この湖は豪雨レベルの大雨でないと出現しないので、湖が出現するのは数年に1度あるかどうかという幻の湖です。2019年の10月に襲来した台風19号は小田代ヶ原...
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