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  • 執筆者の写真Tatsuo Muto

八景島シーパラダイス Jump!


「八景島シーパラダイス」は、神奈川県横浜市にある複合型の遊園地。小さな島に水族館・アトラクション・ホテル・マリーナ等があるレジャーランドです。遊園地内にある水族館はアクアミュージアムと呼ばれていて、館内ではイルカやアシカのショーを見ることができます。

 イルカショー撮影の基本は、イルカが水面から飛び出したタイミングでひたすら連写ですが、2006年当時の私の機材は、カメラが連写速度2.5枚/秒のD50で、レンズがモーター非内蔵のAi AF 80-200mm F2.8D。しかも直進ズームの旧型です。今だったら「これで動きモノ撮るの?」と笑われちゃうスペックです。この機材ではイルカが水中から飛び出たタイミングで咄嗟に構えてシャッターを切ってもピントが間に合いませんので工夫が必要です。イルカが飛び越えるバーにピントを合わせたり「多分ここら辺から飛び出るだろうな」という当たりを付けて、その近くの水面にピンを合わせてタイミングを待つといった「置きピン作戦」で撮影しました。そのため、イルカショーは最初の1回目はどこからイルカが飛び出すかを見極めるためだけに見学して、2回目・3回目のショーで撮影に取り掛かりました。撮影データはSS優先モードでSS:1/2000秒、ISO400、F2.8ですが、当時のデジ一眼はDXフォーマットが当たり前で、感度を上げるとすぐに画質が破綻するのでこれがギリギリ稼げるシャッタースピードです。今の若い人には信じられないと思いますが、ISO400程度の増感でも撮って出した写真はノイズでザラザラなので、Neat Imageというノイズ低減ソフトを使って「ノイズを洗う」作業を行ったりもしました。

 今となってはすっかり陳腐化してしまいましたが、当時のあの機材スペックであれこれ工夫して苦労しながら撮ったこの写真は、私にとって古き良き思い出の1枚です。

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