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  • 執筆者の写真Tatsuo Muto

ひこばえと曼殊沙華



「大山千枚田」は千葉県鴨川市にあります。 東京から最も近い棚田と言われており、日本で唯一の雨水のみで耕作を行っている水田です。この手入れの行き届いた棚田からは、四季を通じて美しい朝陽を拝むことが出来ます。

 大山千枚田は毎年9月下旬になると曼殊沙華の花で畔が赤く彩られます。また、この時期は収穫が終わり、棚田に「ひこばえ」と呼ばれる切り取った稲から若芽が出始める頃でもあります。前日までの雨で少し水の張ったひこばえの棚田に曼殊沙華の赤をアクセントにして、不安定な気象条件の中で朝陽が顔を出した瞬間を狙ってシャッターを切りました。


 刈り終へし 棚田に稲田青く茂り あぜのなだりに 彼岸花咲く


 2010年に千葉国体が開催された際に天皇陛下が大山千枚田を訪問し、この句を詠まれました。斯様に美しい日本の原風景はこれからもずっと残り続けて欲しいですね。


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