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  • 執筆者の写真Tatsuo Muto

小田代湖の夜明け


「小田代ヶ原」は栃木県日光市の日光国立公園内にある湿地です。国際条約のラムサール条約に登録され、特別地域として保護されています。付近はマイカー規制がされているため、現地入りするには通常は近くの赤沼車庫から出ている低公害バスを利用するのですが、夜明け前に現地入りできる早朝運行は土日のみなので、平日の早朝に訪問するときは赤沼車庫から1時間ほどかけて歩いていくことになります。(ちなみに、常連さんは折り畳み自転車を利用しています。)

 小田代ヶ原に大雨が降ると通称「小田代湖」と呼ばれる湖が出現します。ただ、この湖は豪雨レベルの大雨でないと出現しないので、湖が出現するのは数年に1度あるかどうかという幻の湖です。2019年10月に襲来した台風19号は小田代ヶ原に大雨を降らせ、8年ぶりに大きな湖が出現しました。

 台風一過の穏やかな早朝に現地入りすると、未明までは濃霧で全く周りが見えない状況でしたが、夜明けとともに霧が晴れてきて、やがて霧に包まれた小田代湖と落葉松林が姿を現し始めました。湖と落葉松林のバランスを取りながら構図を整え、霧の形が整ったタイミングでシャッターを切りました。

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