草津白根山の近くにある「渋峠」の駐車場は標高2172mの場所にあって、日本の国道の最高地点になります。この渋峠からは芳ヶ平を俯瞰することができ、その風景は、まるで箱庭の様に美しいです。とくに紅葉の時期は赤・黄・緑のコントラストが映える評判の撮影スポットとして、 毎年多くのカメラマンが場所取りにしのぎを削り合う、超有名撮影地でもあります。
この日はダケカンバの黄葉が絶好調でしたが雲の多い朝でした。朝陽は期待できそうもないので眼下の芳ヶ平で色彩の最も美しい場所に向かってカメラを構え、流れる雲がいい塩梅に周囲を隠したところでケーブルレリーズをパチリ。ここが日本とは思えない錦秋の一コマを切り取ることが出来ました。私がこの写真を撮っているときに、たまたま隣に居合わせた大学生らしき数人が「マジすげ～」「来て良かった～」と大感動しながら撮影していて、ちょっと微笑ましかったです。